![]() | 壊れた脳 生存する知 山田 規畝子 (2004/02) 講談社 この商品の詳細を見る 脳を病んでも心も知能も壊れていない。私の脳は左脳と前頭葉の一部が壊れている。だから遠近感がない、服がうまく着られない-。3度の脳出血後の脳が見る世界を赤裸々に綴り、医者として分析。後遺症と闘う医師の貴重な記録。 |
本書は医学的にも稀有な、貴重な記録である。
本書の内省の対象は、自分自身の心の障害である。壊れた脳が作り出す、自分の心のほころびについて率直に語っている。言うまでもないことだが、心という現象は主観的なものであり、本人以外には経験できない。(中略)自分がどういう状態にあり、どんな手助けをしてほしいのかなどということを周囲に教えてくれるわけではない。
本人自身が薄闇の中にあり、そんなことはできないのである。その薄闇にある自分の障害と向き合い、その内容を教えてくれるのが本書である。
――神戸学院大学人文学部教授 山鳥重 「解説」より抜粋
【目次】
序章 壊れた脳の中、教えます
第1章 私は奇想天外な世界の住人
第2章 脳に潜んでいた病気の芽
第3章 病気を科学してみたら
第4章 あわや植物人間
第5章 世界はどこもバリアだらけ
第6章 普通の暮らしが最高のリハビリ
【カスタマーレビュー】
面白くて一気に読みました。母がくも膜下出血を患い、病後、高次脳機能障害の症状が出たので、興味があって買いました。術後に点滴の管を抜いてしまったことや、ハイパーラリアという症状が出たことなど、私の理解できなかった母の行動がやっとわかりました。脳外科の患者さん、医療関係者や、家族など患者の周りの人は読むと大変役に立つと思います。何故こんなに面白いのかというと、やはり脳の病気なので、ここまで、本人が明晰、そしてあくまでも客観的に自分の病気を観察、分析することが稀だからだと思います。そして、彼女の生きる姿勢が凄い。どんな状況になっても、最後まで自分ができることをする、という前向きな生き方に強い共感を得ました。
離婚したことについて「一度きりの人生。もう誰にも遠慮することなく、些細なことで心を痛めてむだなエネルギーを消耗することなく、自分が稼いだものは遠慮なく使い、子供に対する責任を果たす努力と楽しく暮らすことだけに邁進したい。体第一」というくだりは、同じ歳の女として、強く強く同感しました。生きる力をくれる本です。
▼ 癌(がん)・うつ病・難病 闘病記
※ 警察官僚ガン闘病ブログ
※ がんばれば、幸せになれるよ―小児がんと闘った9歳の息子が遺した言葉
※ ママでなくてよかったよ―小児がんで逝った8歳 498日間の闘い
※ 小さな勇士たち―小児病棟ふれあい日記
※ 幸せはガンがくれた―心が治した12人の記録
※ 精神科医がうつ病になった―ある精神科医のうつ病体験記
※ 壊れた脳 生存する知
※ 告知されたその日からはじめる私のがん養生ごはん
※ がん患者学〈1〉長期生存患者たちに学ぶ
※ 末期ガンになったIT社長からの手紙
※ いのち輝かそう 〔いのちの万葉集1〕
タグ:闘病記
【新書・文庫本・ベストセラーの最新記事】



