2007年07月10日

スロウハイツの神様(下)

スロウハイツの神様(下)スロウハイツの神様(下)
辻村 深月 (2007/01/12)
講談社
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人気作家チヨダ・コーキが暮らす『スロウハイツ』の住人たちは、平和な日々を送っていた。新たな入居者、加々美莉々亜がくるまでは――。
コーキに急接近する莉々亜の存在が、不穏な空気を漂わせるなか、突如判明した驚愕の事実。赤羽環のプライドを脅かすこの事件は、どんな結末を迎えるのか……。
環を中心とした『スロウハイツ』の輪は、激しい衝突と優しい修復を繰り返しながら、それでもゆっくりと着実に自分たちなりの円を描いていく。未成熟な卵たちが、ここを巣立つ時とは!?

カスタマーレビュー

口コミ評価・感想心を癒してくれる作品
作者の言うとおり、おとぎ話のような作品だった。スロウハイツで繰り広げられる人間模様。そのひとつひとつのエピソードが、心地よく胸にしみる。環が歩んできた人生とは?なぜスロウハイツに友人たちを呼び寄せたのか?彼女の心の奥底に秘められた思いとは?
前半のたくさんの伏線が、後半で見事な華に変わってゆく。その過程を泣きたくなる思いで読んだ。
自分らしく、自分の心に忠実に生きることは難しいと思う。でも、少しでもそれができたなら、こんなに素敵なことはないだろう。スロウハイツの住人たちがたまらなく愛しくなる。
ラストもほのぼのとしてよかった。疲れた心を癒してくれる、そんな作品だと思う。

口コミ評価・感想恐るべし才能
まあ新作ということですが、何か芸術家が芸術家について書くとろくなことにならないのでは?と思っていたのですが、これはすごくミステリーの部分が上手く、「人が書けている」、つまりは人物設定が上手く感じてしまいました。
あの「久しぶりです」のところは伏線?かもとはちらっと思っていましたが不覚にも泣けてきました。創作に対する辻村さんの愛とかが滅茶苦茶そこらじゅうに溢れています。
辻村さんは綾辻行人さんの著作に救われたとの発言がありましたが、そこからこう来るとは。
本に救われるっていうのをファンタジー以外でここまで形にできる本作は自分の中ではある種の金字塔です。


スロウハイツの神様(上)
スロウハイツの神様(下)
posted by アマゾン at 00:55| 新書・文庫本・ベストセラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする